食べていいことづくし!?「こうや豆腐」の栄養価と機能
さまざまな健康効果が期待できる「こうや豆腐」
高たんぱくで低糖質な「こうや豆腐」は、その独特な製法と栄養成分から、体にうれしいさまざまな効果が期待されています。たとえば、「こうや豆腐」を食事にとり入れることで、コレステロール値や中性脂肪値の上昇抑制、糖質代謝の改善など、生活習慣病予防につながることがわかっています。また、イソフラボンや鉄分が豊富で、女性に多い骨粗しょう症予防や、妊娠中の食事にも推奨できます。さらに「こうや豆腐」は糖質が少ないため、美容や健康を目的とした糖質制限食にも最適です。
このようにさまざまなメリットがある「こうや豆腐」の栄養価や機能性の魅力について、詳しく見ていきましょう。
豊富に含まれるレジスタントたんぱく質は生活習慣病対策に!
食事をはじめ、運動や飲酒などの生活習慣が起因となり発症する病気を、総称して生活習慣病と呼びます。心臓病や脳卒中、糖尿病などは生活習慣病の一種。深刻化すると命にかかわる危険もあるため、食生活の見直しや運動習慣を作るといった対策が非常に重要になります。
「こうや豆腐」に含まれるたんぱく質のうち、約17.5%はレジスタントたんぱく質と呼ばれる変性たんぱく質です。これは、凝固や凍結、熟成といった「こうや豆腐」独特の製造方法により作られます。体内酵素で消化されにくく、食物繊維のようなはたらきをする特徴があり、余分なコレステロールを減少させたり、糖質代謝を改善させたりする効果が認められています。つまり、「こうや豆腐」を食べることで生活習慣病の予防が期待できるのです。
植物性たんぱく質やカルシウム摂取でフレイル予防に!
フレイルとは、筋力低下や低栄養による高齢者の虚弱状態のことを指します。フレイル予防にはバランスのよい食事を3食とることが重要で、とくに筋肉をつくるために必要なたんぱく質を積極的に摂取することが推奨されています。また、口腔機能の維持が重要とされていて、日ごろから咀嚼や嚥下ができているかをチェックする必要があります。
以上の観点から、植物性たんぱく質が豊富でしっかりと咀嚼できる「こうや豆腐」は、筋肉や骨の健康に欠かせないビタミンDや、丈夫な骨を維持するために必要なカルシウムも含まれており、まさにフレイル予防に効果的な食材といえます。
イソフラボンが骨の健康をサポート
「こうや豆腐」には、骨粗しょう症の予防に効果的なイソフラボンが豊富に含まれています。イソフラボンは、骨からカルシウムが溶け出すのを抑えるはたらきがあります。さらに、「こうや豆腐」には強い骨を作るカルシウムも多く含まれており、イソフラボンとの相乗効果で密度の高い骨の形成をサポートします。
このように骨の健康をサポートする「こうや豆腐」を食事にとり入れることで、年齢を重ねても丈夫な骨を維持できることが期待できます。
妊娠中や授乳期の女性に嬉しい栄養素
妊娠中や授乳期の女性にとって、「こうや豆腐」は重要な食品です。その理由は、「こうや豆腐」に含まれる鉄分にあります。鉄分は血液の生成に不可欠で、不足すると貧血や体調不良を引き起こす可能性があります。とくに妊娠中は、胎児の成長や母体の健康維持のために通常よりも多くの鉄分が必要です。
「こうや豆腐」は和洋中のいろいろな味付けでアレンジしやすく、安心して食べられます。鉄分含有量も100gあたり約7.5mgと多い点も魅力です。
妊娠中や授乳期だけでなく、貧血が気になる場合などにも鉄分不足を補える「こうや豆腐」はおすすめの食材です。
健康的にダイエットしたい方にもおすすめ
ダイエット中の食事に悩んでいる方にとって、「こうや豆腐」は理想的な食材です。その理由として、低カロリーでありながらたんぱく質が豊富なことが挙げられます。たんぱく質は筋肉維持と代謝アップに大きな効果をもたらす栄養素。不足すると筋肉量が減少して消費カロリー量が少なくなり、代謝機能も低下するため、ダイエット効果が薄れるリスクがあります。その点、「こうや豆腐」であれば脂質を気にせずたんぱく質を摂取できます。
さらに「こうや豆腐」は糖質量が少ないことも魅力。粉末タイプの「こうや豆腐」を小麦粉の代わりに使えば、糖質カットのお菓子やパンが作れます。糖質の摂り過ぎは肥満リスクを高めるので、「こうや豆腐」をうまく活用して糖質オフの食生活を意識できるとよいでしょう。