コラム

家族の健康を願って!「こうや豆腐」と歳時行事

ハレの日と家族の健康を考える

高野豆腐の煮しめ

ハレの日とは、日本の伝統文化において特別な意味を持つ日のことです。正月や桃の節句、端午の節句、お盆、お彼岸、七五三などの年中行事や、お食い初めや入園、入学、卒業、成人式、結婚式、還暦のお祝いなどの人生の節目の行事など。家族が揃い、神様やご先祖様に感謝をしながら自分や周囲の人たちの健康と幸せを願い、祝います。
こうしたハレの日には、ふさわしい特別な料理をいただきます。行事に合わせたさまざまな食材や料理がありますが、「こうや豆腐」もその中のひとつです

どうして、ハレの日には「こうや豆腐」?

大豆はお祝いの席で好まれる食材です。たとえば、大豆の一種である黒豆の甘煮。「豆」と「まめ」をかけて、まめに暮らせるように、まめに働けるようにという意味から、元気で丈夫、健康な生活を願う料理としておせちには欠かせません。
また縁起物でもある豆は、結婚式の料理や引き出物に使われることも多いです。
そんな大豆が原材料の「こうや豆腐」も、縁起物としてハレの日を祝う料理にふさわしい食材だと言えます。

正月と節分における「こうや豆腐」の役割

高野豆腐のおせち

正月のおせち料理や節分の恵方巻には、「こうや豆腐」がよく使われます。
おせち料理では、「こうや豆腐」の煮ものが定番。その四角い形状から「災いを防ぐ盾」に見立てられ、家族の無病息災を願う意味が込められています。
節分の恵方巻には、薄く切った「こうや豆腐」が使われ、「邪気払い」の象徴としての意味を持たせています。また、七福神に見立てて「こうや豆腐」を含めた7種類の具を巻き込むのが一般的で、これは「福を巻き込む」という意味合いになります。

ハレの日に「こうや豆腐」を楽しもう!

ハレの日の食卓

栄養価が高く、子どもから大人までみんなが食べやすい「こうや豆腐」は、家族が集まり健康を願う日の料理にぴったりな食材です。顔を合わせ一緒に食事を楽しむことで絆が深まり、お互いを大切に思う心も育めます。無病息災を願い、栄養満点の「こうや豆腐」をいただきましょう。